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先代やぐら

姿 見 彫物図柄 彫物 大屋根正面 大屋根右 大屋根左 大屋根後 小屋根右 小屋根左 小屋根正面
 


やぐら紹介

先代宮本やぐらの経歴

明治26年 新調
 岡田区西出(西組)先代
 欅造り
 大工 不詳
 彫師 西岡一門(彫又)

大正5年
 西出より購入
昭和23年10月11日本宮
    (宮入の記念写真右)
昭和36年まで曳行
昭和37年〜50年曳行休止
昭和51年 曳行復活
平成3年 平成の大修理
 大工 阪南市石田 貴田組
大屋根、小屋根、四本柱、枡組組み直しの完全解体修理で姿を一新、金綱新調
平成4年 太鼓新調
 太鼓正 2尺1寸
平成6年
 台場、駒 新調 貴田組
 本幕 修理 太鼓正
平成13年 太鼓張替え
平成14年 洗い、色付
平成20年4月20日昇魂式
平成20年5月18日岬連中へ搬出
昭和23年(1948年)10月11日本宮 宮入の日

宮さんの古い拝殿前で撮った貴重な写真が見つかりました。大東亜戦争終戦の3年後の秋祭り本宮に宮入したときの記念写真です。今、祭に携わっている人たちの父親やお祖父さんが嬉しくそして緊張した面持ちでいます。管理人の父親もいます。今は偉そうに指示しているおっちゃん達ちの鼻たれ小僧時代の顔も。
この写真を見るにつけやぐら保存会のやるべき仕事が分かったような気がします。緊張した中にもこの誇らしげな顔、この方達がおればこそ今の時があるのだと胸にしみる思いがします。宮本ではやぐら新調に進んでいますが、この先輩方の思いを受け継ぎ、新調やぐらとともに次世代へ宮本の思いを受け渡して行かなければと思います。(管理人)
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宮本やぐらの古い屋根はむくりが大きくなで肩の独特の形状の唐破風屋根でした。西組のやぐらも屋根修理前は同形状でした。阪南市にある自然田東(飛賀志)のやぐらもよく似たな屋根です。この三台のやぐらには他にも共通点があり桝組が総上りということ、西組、大正5年、飛賀志、大正9年の製作で大工が同じ大寅ということです。宮本のやぐらは大工不詳なのであくまでも推測の域をでませんが西組から購入したものであり、西組が大寅に製作を依頼したと考えても不思議ではなさそうに思います。しかしこの真偽のほどは資料が出てこない限りは不明のままです。
曳行復活の翌年 昭和52年10月10日の記念写真です。
23年の写真に写っている方々の息子や孫、甥が多くいます。
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姿見  
 平成3年の大修理で大屋根は幅広くなっています。懸魚は昔の鳳凰を使っています。
 
 
 
 
 
 
 
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彫物図柄
彫物の位置は大屋根(主屋根)は前から見て左右、小屋根(後屋根)は太鼓側から見て左右の表記になります。

彫師 西岡一門(彫又)

(大屋根廻り)
鬼板:鬼板
懸魚:(正面)「鳳凰」、(背面)「波濤」
車板:(正面)「鉄拐(てっかい)仙人」、(背面)、「雲に鶴」
虹梁:「牡丹に鳳凰」
欄間:(右)、「轟天雷凌振(ごうてんらい りょうしん」、(左)「智田星呉用(ちたせいごよう)」
柱巻:(右)「昇り龍」、(左)「降り龍」
幕板(【水滸伝】右):「賽仁貴郭盛 」、(左)「」
犬勾欄:(正面)「波に千鳥」、(平)「波に兎」
板勾欄:「波に千鳥」
縁葛:「波に千鳥」
(小屋根廻り)
鬼板:鬼板
懸魚:「松に鷲」
車板:「豊干仙人」
枡合(後正面)「」、(右)「」、(左)「」
欄間:(右)「」、(左)「」
虹梁:「牡丹に鳳凰」
幕板:【水滸伝】
(右)「武松 絣紗綾の衣服を穿て景陽ヶ岡に大虎を提げ拳を以て打殺すを」、
(左)「黒旋風李達 沂州沂縣百丈村の産江州白龍神乃廟門を二斧を以て撃毀す」

板勾欄:
   
 
 大屋根正面
鬼板:鬼板
 
懸魚:(正面)「鳳凰」
 

車板:(正面)「鉄拐(てっかい)仙人」
 
 
  
小脇板 右

柱巻:(右)「昇り龍」
 
小脇板 左

柱巻:(左)「降り龍」
 
束力士
 
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大屋根右 


幕板(【水滸伝】右):「賽仁貴郭盛 」
 

板勾欄:「波に千鳥」

縁葛:「波に千鳥」
 
欄間:(右)、「轟天雷凌振」
(ごうてんらい りょうしん)
 
虹梁:「牡丹に鳳凰」
 
 

「賽仁貴郭盛」
 
 
 
   
 
 
脇障子
 
 
兜桁
 
 
犬勾欄:(平)「波に兎」
 
束力士
 
 
 
 
 
 
  
 
 
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 大屋根左
幕板(【水滸伝】(左)「」
 
 
 
木鼻:獅子
 
 


欄間:(左)智田星呉用(ちたせいごよう)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
脇障子
 
 
 
兜桁
  
 
犬勾欄:(平)「波に兎」  
 
束力士
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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大屋根後
懸魚:(背面)「波濤」
 
 
 
 
車板:(背面)、「雲に鶴」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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小屋根右


「武松打虎」
景陽岡にて素手で虎を打ち殺す場面
  
 
 
枡合
 
 
欄間
 
 
 
 
 
 
 
 
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小屋根左


「黒旋風李達 沂州沂縣百丈村の産江州白龍神乃廟門を二斧を以て撃毀す」
   
 
 
枡合
 
 
欄間
 
 
 
 
 
板勾欄
 
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小屋根正面
 
懸魚:「松に鷲」
 
 
 
 
 
車板:「豊干仙人」  
 
枡合  
 
 
 
 
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本幕
 
本幕 「神功皇后三韓を征す」の神功皇后と白髪の武内宿禰
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