泉州岡田宮本やぐら秋祭り 戻る
やぐら音頭集


陸宮本 やぐら音頭集
平成20年12月12日 編集

竹に雀はよ品よくとまる  あちらの藪からこちらの藪へと  ちゅんちゅんばたばた羽打ちそろえて飛んで来て  今年生えたる若竹のあやうい所にちょいと止まる  やれ 止めて止まらぬ 恋(色)の道

伊勢は津でもつ津は伊勢でもつ   尾張名古屋は城でもつ  じいさん、ばあさん杖でもつ  うちの所帯はかかでもつ

今度このによ  八百屋が出来た  出来た八百屋は人気  あちらからでも買いに来る  こちらからでも買いに来る  十七、八なる若娘  松茸あるかと問うたなら、松茸しいたけもう売れた  やれ私の前なる松茸は〜

一番鳥から二番鳥  三番鳥の鳴く頃に  七十と五枚の戸をあけて  外を眺めりゃ雨と風 雨風めがけて帰らりょか 世間知ったるあなたなら  蛇の目の傘でもさすけれど  世間が知らないあなた故 私の前掛け身をまとい 貴方の手ぬぐいほほかむり やれ帰す私の身のつらさ

陸の若い衆よ  しころじゃないか  年に一度の  秋祭り

陸の若い衆よ  しころじゃないか  ここは馬場先  宮の外

陸の若い衆よ  囃子を頼む  囃子なければ  唄えない

目出た目出たの  若松さまよ  枝も栄えて  葉もしげる

目出た目出たよ  三つ重なりて  庭に鶴亀  五葉の松

千鳥千鳥はーよ  荒波越えて  越えたところは  泉州路

沖の暗いのによ  白帆が見える  あれは紀の國  みかん船

沖のカモメによ  潮時問えば  私しゃ立つ鳥  浪に聞け

安芸の宮島はよ  回れば七里  浦は七浦  七恵比寿

明日は交番所(裁判所)へ  好きな櫓は  やめらりょか

行たら見てこいよ  名古屋の城を  金のしゃちほこ  雨ざらし

お医者様でもーよ  草津の湯でも  惚れた病は  治りゃせぬ

惚れた病でも  治せば治る  好きな御方と  添や治る

とろりとろりと  廻うのは淀の  淀の川瀬の  水車

お前百までよ  わしゃ九十九まで  共に白髪の  生えるまで

俺とお前とはよ  卵の仲よ  俺が白身で  キミを抱く

俺とおまえとはよ  羽織の紐よ  固く結んで  離れない

紀州紀ノ川のよ  荒川粉河  おまん包むは  竹の皮

来るか来るかとよ  浜に出てみれば  浜は松風  音ばかり

恋し恋しとよ  鳴く蝉よりも  鳴かぬ蛍が  身を焦がす

今夜(こよい)此処(ここ)で寝てよ  明日の夜は何処で  明日は田の中  (あぜ)(まくら)

辛苦(しんく)島田(しまだ)によ  今朝結うた髪も  主とほたえて  乱れ髪

竹に雀はよ  品良くとまる  止めて止まらぬ  色の道

立てば芍薬よ  座れば牡丹  歩く姿は  百合の花

箱根八里はよ  馬でも越すが  越すに越されぬ  大井川

私しゃ備前のよ  岡山育ち  米の生る木は  まだ知らぬ

今の若さでよ  お前さんの器量で  夜妻無いとは  (いつわ)りじゃ

おれら若い時にゃよ  津田まで通よた  津田の河原で  夜が明けた

舟を多奈川の  港に入れて  心小島に  身は加太に

見えた見えたよ  松原越しに  丸に十の字の  帆が見えた

何をくよくよ  川端柳  水の流れを  見て暮らす

青き松葉の  しんてを見やれ  枯れて落ちても  二人連れ

坂で転んで  提灯消され  明かりとられて  真の闇

来いで来いでと  待ち夜さ来いで  待たぬ夜さ来て  門に立つ

主と別れて  松原行けば  松の露やら  涙やら

佐渡や佐渡佐渡よ  佐渡今頃は  主はどうして  ござるやら

信州信濃の  新蕎麦よりも  私しゃ貴方の  側が良い

赤い顔して  茶屋酒飲んで 後の勘定で  青くなる

櫓の囃子によ  太鼓の音に  櫓の唐獅子  鳴いて吼える

娘、十七、八ゃよ  停車場の汽車よ  早く乗らなきゃ  乗り遅れ

ノーエ節
富士の白雪ゃノーエ、富士の白雪ゃノーエ、エー富士のサイサイ、白雪ゃ朝日で溶ける。
溶けて流れてノーエ、溶けて流れてノーエ、エー溶けてサイサイ、流れりゃ三島に注ぐ。
三島女郎衆はノーエ、三島女郎衆はノーエ、エー三島サイサイ、女郎衆はお化粧が長い。
お化粧長けりゃノーエ、お化粧長けりゃノーエ、エーお化粧サイサイ、長けりゃお客が困る。
お客困ればノーエ、お客困ればノーエ、エーお客サイサイ、困れば石の地蔵さん。
石の地蔵さんはノーエ、石の地蔵さんはノーエ、エー石のサイサイ、地蔵さんは頭が丸い。
頭丸けりゃノーエ、頭丸けりゃノーエ、エー頭サイサイ、丸けりゃ、烏が留まる。
烏留まればノーエ、烏留まればノーエ、エー烏サイサイ、留まれば娘島田。
娘島田はノーエ、娘島田はノーエ、エー娘サイサイ、島田は情けで溶ける。
溶けて流れてノーエ、溶けて流れてノーエ、エー溶けてサイサイ、流れりゃ三島に注ぐ。

太鼓台担ぎ唄(囃子唄)
石山の秋の月、牡丹に唐獅子竹に虎、虎もって走るはまとうない。まとないお方に知恵貸そか。知恵の中山千願寺、千願寺のオッさん(和尚さん)ボンさん(坊さん)で、ボンさん蛸さん入道さん。
ベーロ、ベーロ、ベロシュッシュッ。

 
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